帯状疱疹
帯状疱疹は「水ぼうそう」のウイルスが原因で起こります。一番最初に感染した時(主に幼少期)は「水ぼうそう」として現れますが、体内の免疫がそのウイルス専用の免疫を作り出し、症状を抑えていきます。しかし、体内から完全になくなるわけではなく、神経節と呼ばれる神経細胞の集まったところに潜んだままになります。普段は免疫のおかげで症状がでることはありませんが、体が弱って免疫が落ちた隙にウイルスが動き出し、神経に沿って増えて皮膚や神経に攻撃を始めます。強い痛みと、体の偏った部分だけに水ぶくれや湿疹が出るのが特徴です。免疫の低下で発症するので比較的高齢の方が多くかかりますが、ストレスや疲労の多い20〜30代にもごく身近に起こりえる病気です。
帯状疱疹の治療
基本は抗ウィルス薬の内服になります。重症になると点滴で治療をおこないます。痛みが激しい場合は「神経ブロック」と呼ばれる麻酔を行い、まず痛みだけを取り除くこともあります。薬によってウィルスが抑えられるまで時間がかかる場合があるので、その間に症状が広がることもありますが、まずは医師の指示にしたがって服用をおこなってください。